ここは、PSPを使いはじめてはみたけれども、なんだかつまってしまった方のためのページです。
Paint Shop Proなどの画像ソフトは、ワードやエクセルと全く違う操作が必要で、戸惑うことも多くあると思います。
私自身が困ったこと、失敗したことについて、簡単な解説と対処法を記述しておきます。
詳しい使い方や用語については、全部載せるとすごいボリュームになりますので、説明書や他サイトを参考にしてくださいね!
ver7以降では、同梱の説明書も多少分かりやすくなっています。(6は初心者には意味不明かも)
ほどんどすべて、ver6および7、一部7のみ用です。
ver8はようやくインストール&アップデートしました。とりあえず、8は以前のバージョンとはかなり違うということがわかりましたが、
機能的には以前のものと同じ部分が探せばありますので、これまでの解説も参考になるのではないかと思います。
項目 各項目をクリックすれば、その解説にジャンプします
<ver8・以前と違って困惑>
■ツールオプションパレットがない!!
■ポイント編集ができない!!
<ver8・便利な機能>
■たくさんの画像に同じ処理を行うのが簡単に!
<ver6,7>
■保存したら画像が汚くなる
■保存したイラストがほかのアプリケーションで利用できない
■画像の一部を透明にしてほかのアプリケーションで利用できる形式で保存したい
■メニューやボタンのうち、灰色になっていて使えないものがある
■塗りつぶしに使う色を変えたい
■画像の一部分を消したいが、白以外の色になる
■画像の一部分を透過にしたいが、ならない
■背景が透明なキャンバスを作りたい
■違う色を選択できない(パレットに禁止マークが出ている、あるいは白・黒・グレーしかない)
■ブラシや消しゴムの色や大きさを変えたい・描画オブジェクトの形を変えたい・その他ツールパレットにある機能の詳細設定をしたい
■文字が縦書き(あるいは横書き)にならない
■文字や図形を修正したいが、選択できない
■文字の間違いを直したいが・・
■文字や図形の端がぎざぎざになる
■オブジェクトの塗りつぶし方や線の描き方を変えたいのに・・・(Ver7のみ)
■複数選択したオブジェクトや選択範囲の一部を選択解除できない
■うまく範囲指定できない
■違うバージョンで使おうとしたら、ファイルが開かない
■画像を丸などの、長方形以外の形に切り取りたい
■スキャナで取り込んだ画像や写真、JPEG形式の画像を塗りつぶしたいが、色がつかない
■画像の、囲まれた部分を塗りつぶしたいが、他の部分も塗りつぶされる
■ベクタオブジェクトの形を、自分の好きなように変えたい
■ベクタオブジェクトのポイント編集時に画面のスクロールができない
■ベクタオブジェクトの挿入時、縦横を等しくしたい(四角形なら正方形に、円なら正円にetc..)
■ベクタオブジェクトの縦横比率を維持したまま大きさ変更したい
■複数のベクタオブジェクトを一つのものとして扱いたい(Ver7のみ)
■グループ化したベクタオブジェクトのうち、一部のものを修正したい(Ver7のみ)
解説 テキストばかりで見づらくて申し訳ありません。画像を入れたらすごく重くなってしまうので・・・
ツールオプションパレットがない!! |
ver6,7では正方形の形で画面のどこかにあった、あるいはボタンで表示させることのできたツールオプションパレット、8では横長くなってツールバーの下にくっついています。ツールバーと同じく分離も可能ですが、分離しても横長にしかなりません。 ※ツールオプションパレットについての詳細はこちら! |
ポイント編集ができない!! |
ベクタオブジェクトの形を変えるためのポイント編集、8では描画とドッキングして、メニューにはもうその言葉すらありません。ベクタオブジェクトの形を変えるには、形を変えたいベクタオブジェクトを選択、ツールパレットのペンツールをクリックしてください。以前のバージョンでベクタオブジェクトを右クリックして「ポイント編集」を選んだ時と同じ結果がえられます。 |
たくさんの画像に同じ処理を行うのが簡単に! |
たくさんの画像にサイズを変え、コントラストや明度の変更を行い・・・などの複数の処理を行うとき、今までは1つのファイルにいちいちその処理をしなければいけませんでした。たくさんあるときはとてもめんどうだったその作業も、1回行えば、あとはボタンを押すだけで簡単にできるようになりました。 その機能は「スクリプト」。使ったことのある方には、エクセルやワードの「マクロ」の機能(ただしVBAで記述していくものではない)と似たような機能といえば分かっていただけるかと思います。簡単に言えば、一度作業の流れを記憶してもらって、その記憶した作業をボタンを1回押すなどの簡単な操作だけで実行するというものです。 「スクリプト」の機能を使うには、メニューバーのファイル−スクリプトのサブメニューから目的の処理を選択するか、ツールバーのボタンも使用できます。流れとしては、 [記録の開始]を選択→(記憶させたい作業を実行する)→[記録の保存]選択→(分かりやすい名前を付けて保存、作業に新規作成が含まれていなければ、同じ作業を行いたい画像ファイルを開く)→[スクリプトを実行]を選択し、開いたダイアログボックスからさっきつけた名前のスクリプトを選択してスクリプトを実行させる これで完了です。 が、同じ作業をえんえん行うなら、上の流れで[スクリプトを実行]するかわりに、ツールバーの[スクリプトの選択]リストボックスで使うスクリプトを選択し、その右にある[選択したスクリプトを実行]ボタンを押していった方が簡単かと思われます。 |
保存したら画像が汚くなる |
「上書き保存」、「別名で保存」のどちらでも起こります。 JPEGやGIFなどの圧縮形式で保存しようとした場合、保存のダイアログの右下に「オプション」というボタンがでてきます。本来は保存する前にここで画像の圧縮の程度などを指定するのですが、たいてい気づかずに保存ボタンを押してしまいます。すると、初期設定のままの圧縮の程度(かなり画質は落ちる)が適用され、画質が落ちてしまうのです。 でも、オプションボタンを押すという、ほかのアプリケーションにないようなことは、ついうっかり忘れてしまいますよね。 というわけで、JPEGやGIFなどは、「上書き保存」「別名で保存」の処理をしない方がベターでしょう。 メニューバーのファイル−エクスポート−JPEGまたは透過GIF(Ver7はPNGも可)により保存を行えば、圧縮後の画像とファイルサイズを確認しながら、圧縮の程度を指定することができますので、こちらの機能をご利用ください。 また、JPEG画像をWEB上で公開するためなどにファイルサイズを小さくする場合、圧縮のみで小さくすると、ある時点から画像が大変汚くなります。これは、JPEGが、色数を減らすことでファイルサイズを小さくするという圧縮のしかたを採用しているからです。高いレベルの圧縮を行うと、GIFで保存したのかというくらい、画像が汚くなります。 ファイルサイズを小さくするには、JPEGで圧縮するよりも、画像のピクセル数を減らす方が、キレイで確実です。 |
保存したイラストがほかのアプリケーションで利用できない |
デジカメで撮った写真やスキャナで取り込んだ画像は、たいていJPEGなどの多くのアプリケーションで使える形式で保存されていますが、ペイントショップで描いたイラストは、とりあえずの保存ではPSP形式で保存されます。しかしこの形式は、PSPの持つ機能をすべて保持したまま保存できますが、ファイルサイズが大きいだけでなく、他のアプリケーションに対応していません。 他のアプリケーションで利用したい場合は、そのアプリケーションが対応している形式(JPEG、GIFならたいていOK)で保存しなおしてください。おおざっぱに言えば、JPEGは写真向きで、GIFは色数の少ないイラスト向きです。 |
画像の一部を透明にして、ほかのアプリケーションで利用できる形式で保存したい |
透過に対応しているのは、代表的なものではGIFとPNGがあります。 しかし、PNGは、まだ対応しているアプリケーションが少ないため、GIFの方がお勧めです。 「別名で保存」では、いろいろ問題があるだけでなく、透過の設定はできませんので、メニューバーのファイル−エクスポート−透過GIFにより保存を行います。この方法では、画像を確認しながら、圧縮の程度や透過にする色を指定することができます。 なお、透過にできるのは、画像に存在している透過領域か、任意の1色のみです。 |
メニューやボタンのうち、灰色になっていて使えないものがある |
ペイントショップでは、三つのレイヤーがあり、それぞれにまったく異なる性質を持っています(詳しくは、ヘルプや説明書を参照してください)。なので、あるレイヤーを選択している場合は、そのレイヤーで使えない機能は選べないようになっています。 例えば、ベクタレイヤーを選択しているとメニューバーの「効果」や「カラー」のメニューのほとんどが使えませんし、ラスタレイヤーを選択していると「オブジェクト」のメニューのほとんどが使えません。 また、ラスタレイヤーで利用できる、効果の適用・加工などの一部のメニューは、TrueColorでないと使えません。もし、ラスタレイヤーで使えるはずのメニューが使えない場合は、メニューバーのカラー−増色−TrueColor(24ビット)を選んで色を増やしてみてください。 |
塗りつぶしに使う色を変えたい |
画面右のカラーパレットの上にある、「前景色」をクリックし、色の設定ダイアログで塗りたい色を選択します。 なお、「前景色」は左クリックしたときに使われ、右クリックしたときには「背景色」が使われます。ブラシやエアブラシも同様にして色を変えます。 |
画像の一部分を消したいが、白以外の色になる |
背景が透過でないとき(その画像が背景であるときを含む)、ツールパレットの消しゴムを押し込んだ状態にし、左クリックすれば、消した部分は「背景色」に置き換えられます。なので、消したあとを白色にしたいときは、「背景色」を白にしましょう。 なお、塗りつぶしとは逆に、右クリックすると消した部分は「前景色」に置き換えられます。 背景が透過であるときは、「背景色」「前景色」は適用されず、その部分は透過に置き換えられます。透過部分は、初期設定ではグレーと白の市松模様で表現されます。 |
画像の一部分を透過にしたいが、ならない |
上記のとおり、背景が透過であるときにのみ、消した部分が透過に置き換えられます。透過にするには、背景をふつうのレイヤーに変換してやる必要があります。 ツールボタンでレイヤーパレットを表示させ、「背景」となっているレイヤーを右クリックし、メニューから「レイヤーに変換」を選択します。画像が背景でなかったものは、変換したレイヤーをもう一度右クリックし、メニューから「削除」を選択して消してしまいます。 「レイヤーに変換」の操作ができない場合は、画像の色数が制限されている可能性があります。GIFファイルであったり、スキャナで白黒でスキャニングした場合などがこれに当たります。メニューバーのカラー−増色−TrueColor(24ビット)で色数を増やしてから行ってみてください。 |
背景が透明なキャンバスを作りたい |
イラストを描く時など、いちいち上記の操作をしていたのでは面倒です。なので、キャンバスを作る際に初めから背景を透明にしておきましょう。 メニューバー−ファイルなどで「新規作成」を選ぶと、新規作成のダイアログが表示されます。ここで、下にある「キャンバスの色」というコンボボックスをクリックしてください。リストの一番下の「透過」を選択し、OKを押せば透明なキャンバスが作成されます。 この設定は、新規作成を一度行うと保存されるので、次からは変えなくてもよいです。 また、キャンバスの色を透過で作成したとき、空のラスタレイヤーが必ず作成されますので、ファイルのサイズが大きいときなど、不必要であれば、削除してくだされば多少メモリへの負担が軽減されます。 |
違う色を選択できない(パレットに禁止マークが出ている、あるいは白・黒・グレーしかない) |
前景色・背景色の変更時や、オブジェクトの色の変更時に、色の設定ダイアログを開いたとき、パレットの色数が少ない、あるいは禁止マークがついていて色の変更ができないことがあります。これは、GIFファイルであったり、スキャンの設定(グレースケールや白黒を選択したこと)により色の数が制限されているためです。 メニューバーのカラー−増色−TrueColor(24ビット)を選択し、色の数を増やしてください。 |
ブラシや消しゴムの色や大きさを変えたい・描画オブジェクトの形を変えたい・ その他ツールパレットにあるボタンの詳細設定をしたい |
ブラシ、消しゴム、その他、ツールパレットにある機能は、ツールオプションパレットにより詳細設定することができます。 ツールボタンでツールオプションパレットを表示させたうえで、目的の機能のボタンを押し込み、ツールオプションパレットを見てください。その機能に応じたオプションが表示されているはずです。 |
文字が縦書き(あるいは横書き)にならない |
ほかのアプリケーションでは書式設定などで縦書き・横書きの選択ができますが、PSPではちょっと違います。普通に探しても、多分見つかりません。 文字を入力するときに左上のリストボックスでフォントを選べるようになっています。このリストの前半は、なぜかフォント名の頭に@がついていますが、これがついているフォントを選択すれば、縦書きになります。リストの後半の@のついていないフォント名を選択すれば、横書きになります。 |
文字や図形を修正したいが、選択できない |
文字や図形を修正できるのは、ベクタレイヤーに描いたベクタオブジェクトだけです。そして、ベクタレイヤーを保持できるのは、PSP形式での保存だけです。GIFやJPEGでは、ベクタレイヤーを含む複数あるレイヤーはすべて、1つのラスタレイヤーに変換されてしまいますので、GIFやJPEG形式で保存してしまって、いったん閉じたファイルは、文字や図形を修正することはできません。 なので、もし目的はGIFやJPEGファイルの作成でも、とりあえずPSP形式で保存しておいて、エクスポートすることをお勧めします。 そのファイルがPSP形式であっても、ベクタオブジェクトでなければ修正することはできません。ツールボタンでレイヤーパレットを表示させ、ベクタレイヤーが存在するかを見てみてください。もしベクタレイヤーがなければ、文字や図形はラスタレイヤーに埋め込まれた形になっているので、修正することはできません。修正可能な文字や図形を作りたいときは、描く前にツールオプションパレットで「ベクタオブジェクト」のチェックボックスをチェックしてください(Ver7では文字は自動的にベクタオブジェクトになるようです)。 ベクタレイヤーが存在するなら、そのベクタレイヤーを選択し、ツールパレットの「ベクタ選択」ボタンを押し込み、目的の文字や図形をクリックしてください。 |
文字の間違いを直したいが・・・ |
文字を入力しなおすには、上記「文字や図形を修正したいが選択できない」で書いたように、その文字がベクタオブジェクトであることが必要です。 そうであれば、ツールパレットの「ベクタ選択ボタン」を押し込んだ状態で修正したい文字を選択、ver6ならダブルクリックし、ver7なら右クリックしてメニューから「テキストの編集」を選択してください。テキストの編集のダイアログボックスが開きます。 なお、ver7でダブルクリックすると色や線の変更を行うプロパティのダイアログボックスが開きます。 ちなみに、ver6でダブルクリックしてプロパティの画面が開いた場合、もしくは、ver7で右クリックしたメニューの中の「テキストの編集」が選択できない状態になっている場合は、それがすでに文字としてではなく、図形として保存されているため、修正することができません(「テキストを図形に変換」の操作を行っていた場合がこれにあたります)。 |
文字や図形の端がぎざぎざになる |
文字や図形を描いたけれども、なんだが端がかくかくしていてぎこちなく見えることがあります。これは、その文字や図形が四角の集まりで構成されているためです。 これにくわえて、境界線上に色のあいまいな四角をつくることで、なめらかな線に見せることができます。このようにして、曲線をなめらかに見せることをスムージングといいます。 これから作成する図形にスムージングを適用するには、ツールオプションパレットにあるスムージングのチェックボックスをチェックします。文字にスムージングを適用するには、テキスト挿入画面の右下のスムージングのチェックボックスをチェックします。 すでにある図形にスムージングを適用するには、プロパティを開いて、右下のスムージングのチェックボックスをチェックします。文字にスムージングを適用するには、テキスト編集画面を開いて、右下のスムージングのチェックボックスをチェックします。 なお、スムージングは、TrueColorでないと適用できませんので、GIF形式のファイルや色を制限してスキャニングしたファイルに追加する図形に適用したい場合は、メニューバーのカラー−増色−TrueColor(24ビット)を選択し、色の数を増やしてください。。 |
オブジェクトの塗りつぶし方や線の描き方を変えたいのに・・・(Ver7のみ) |
Ver7からは、ベクタオブジェクトの塗りつぶしと線の描き方にパターンやグラデーションを適用できるようになりました。 プロパティではVer6と似たような画面が開きますが、色の部分に横向き三角が表示されています。この周辺を1回左クリックすることにより、単色塗りつぶし、グラデーション、パターン、色を塗らないを選択することができますが、どうも反応が悪く、しばしばそれぞれの詳細画面が開いてしまいます。 ところが、ここでボタンをやや長押しするとあらびっくり、ほぼ1発で変更画面が開きます。うまくいかない方は、ぜひお試しください。 |
複数選択したオブジェクトや選択範囲の一部を選択解除できない |
ベクタオブジェクトや範囲は、他のアプリケーション同様にSHIFTキーや範囲選択で複数のものを同時に選択できます。 ところが、他のアプリケーションと違って、SHIFTキーでは、選択解除ができません。でも間違ったからって、いっぱいあるものを初めから選択しなおすのは面倒。必ず何かあるはず・・・と思い、ようやく見つけたのがCtrキー。これを押しながらクリックすれば、クリックしたオブジェクトまたは範囲だけが選択解除されます。 |
うまく範囲指定できない |
範囲指定は、通常「選択」ツールをクリックし、ツールオプションパレットで丸、四角、星型などの形を選びますが、この機能をそのまま使うと、選択範囲をちょっと移動させると画像ごとずれてしまいます。 まず、新しいレイヤーを作成(ベクタでもラスタでも可)し、まず空の状態のそのレイヤーで選択範囲を作れば、移動も簡単です。 選択範囲を確定したら、レイヤーパレットで範囲指定したいレイヤーをクリックします。 また、自由な形を指定したいときは、ベクタオブジェクトで選択したい形に図形を描き、その部分を「自動選択」ツールで選択して、範囲指定したいレイヤーに戻れば簡単です。 なお、ver7では、選択しているオブジェクトと同じ形の選択範囲を作成する、「ベクタオブジェクトから作成」というメニューがあり、文字などの込み入った形から選択範囲を作成するときに便利です。 |
違うバージョンで使おうとしたら、ファイルが開かない |
バージョンアップに伴い、さまざまな機能が追加されるPaintShopProは、新しいバージョンで作成したファイルは古いバージョンでは全く開けません。そして、保存時に「以前のバージョンで保存する」というオプションもついていません。古いバージョンで作成したファイルは、新しいバージョンで一応開けます。 なので、新しいバージョンのPaintShopProを購入された方は、使用するすべてのパソコンに新しいバージョンをインストールすることをお勧めします。ちなみに、同じパソコンに新旧両バージョンをインストールすると、なにがしかの不具合がおこるようですので、新しいバージョンをインストールする前に古いバージョンをアンインストールする方が無難です。 |
画像を丸などの、長方形以外の形に切り取りたい |
基本的に、画像は長方形ですが、よく年賀状とかにあるように丸い形や星型とかで切り取りたい! という方もいらっしゃると思います。 切り取りは、簡単。切り取りたい範囲を範囲指定してコピーし、新しいイメージとして貼り付ければOK。選択範囲を反転しDELETEしてもいいですが、余白が大きくできてしまうので新しいイメージにするほうがよいでしょう。 縁をぼかしたいときは、範囲指定した状態でメニューの選択範囲−変更−境界をぼかすをクリックし、ぼかしたいピクセル数を指定して、コピー&ペーストすればOKです。ちなみに、選択範囲の縁から外側のピクセルがぼかされるので、画像いっぱいに選択範囲をとると、途中でぼかしが切れてしまいます。画像をぼかしたいときは初めの選択範囲を十分小さくとることが重要です。 なお、写真などを丸く切り取ってJPEGで保存すると、余白の部分が均一な色でなくなりますので、PNGで保存するか、または、アプリケーションに貼り付ける時に形を作るとよいと思います。一太郎では画像の挿入ダイアログで切り取りのオプションがあり、さまざまな形を選ぶことができます。ワードやエクセルなどは、オートシェイプで挿入した図形の塗りつぶしに画像を使うことができますので、好きな形を挿入し、好きな画像で塗りつぶせばよいと思います(多少こつがいりますが)。 |
スキャナで取り込んだ画像や、JPEG形式の画像の一部を塗りつぶしたいが、色がつかない |
地図などを取り込んで、一部を塗りつぶしたいのに、ぜんぜん色が変わらないように見えることがあります。 これは主に、スキャナで取り込んだ画像やJPEG形式の画像は、一色に見えても、それは実は微妙に色の違う点の集合であることが原因です。 塗りつぶしでは、クリックした部分の色を基準に、ツールオプションパレットで指定した許容誤差の範囲の色を塗りつぶします。ですから、色がつかないように見えているのは、許容誤差が極めて小さく設定されているため、クリックした点のみの色だけが変わっていると考えられます。 この問題の解決には、2つの方法が考えられます。 まず一つは、許容誤差を大きく設定することです。これにより、クリックした部分と似た色の部分がまとめて塗りつぶされるようになります。ただし、許容誤差を大きくしすぎると、不必要な部分も塗りつぶされてしまうので、注意が必要です。 もう一つは、塗りつぶしたい部分を一様な色に変えること。メニューのカラー−減色を選ぶことにより、単純な色に変えることができます。 また、白い部分の単純化は、メニューのカラー−調整−明るさとコントラストでも行うことができます(明度を上げ、コントラストを強くすることにより、白っぽい部分は真っ白になります)。 二つ目の方法では、どちらも、全体の色に影響します。他の部分への影響も考慮し、方法を選んでください。 許容誤差以外の原因としては、うっかり他の部分を範囲指定した(指定範囲内しか塗りつぶしなどの変更や効果は適用されない)、下にあるレイヤーが選択されていて塗りつぶしても見えない(選択しているレイヤーに変更や効果が適用される)などが考えられます。許容誤差をいじっても問題が解決しない場合は、範囲指定を解除し、レイヤーパレットで選択しているレイヤーを確認してみてください。 |
画像の、囲まれた部分を塗りつぶしたいが、他の部分も塗りつぶされる |
地図などで、囲まれた部分をクリックしただけなのに、隣接した部分も塗りつぶされてしまう・・・これはずばり、囲まれて見えている部分が、実は隣とつながっているからです。囲みが1ピクセル分でも切れていれば、隣とつながっているとみなされます。 この場合の解決は簡単、画面を拡大して切れ目を発見し、ブラシなどを使って切れ目をふさげばOK。きちんと囲まれていさえすれば、隣に飛び火することはありません。 ただし、ver7の場合、ツールオプションパレットの「比較モード」で「なし」を選んでいたら、有無を言わさず画面全体が塗りつぶされます。 |
ベクタオブジェクトの形を、自分の好きなように変えたい |
挿入した図形や線がベクタオブジェクトであれば、自分の好きなように形を変えることができます。私はこの機能で絵を描いています。 形を変えたいベクタオブジェクトを選択し、右クリックしてメニューから「ポイント編集」を選択してください。画面のうち、先ほど選択したベクタオブジェクトだけが細い線と白い四角で表現されます。 この、白い四角をポイントといいますが、これを操作して形を変えます。このポイントには、角であるものと、曲線の中心であるものとがあります。ポイントを選択するとそのポイントが黒い四角に変わり、曲線または曲線の後・前のならば矢印が表示されます。この矢印の先端・後端をドラッグして動かすと、曲線の形が変わります。ポイントの種類などの変更は右クリックすればメニューがでます。 説明だけではわかりにくいので、いろいろ試してみるといいかと思います。 また、ポイントのない部分でCtrlキーを押しながらマウスを左クリックすると、新しいポイントを追加することができます。 ポイントをダブルクリックすれば、そのポイントとつながっているすべてのポイントが選択されます。 ただし、Ver7で挿入できる図形の半分ほどは、複数の図形をグループ化してあるものであるので、グループ化を解除しなければ形を変えることはできません。 |
ベクタオブジェクトのポイント編集時に画面のスクロールができない |
ポイント編集時にスクロールバーをクリックすると、移動するどころか、ポイント編集が解除されます。しかも、マウスのスクロールボタンを使うと拡大縮小されてしまったりして。解除してからスクロールして、もういちどポイント編集にしてもいいけれど、いちいちそんなことはやってられない・・・。 実はポイント編集中は、マウスポインタを、画像のウィンドウの縁(上側に移動したい時は、その画像のファイル名が表示されているタイトルバーやルーラーの部分、左側に移動したい時はルーラーの部分、右または下に移動したい時はスクロールバーの部分など)に移動してやるだけで画面はスクロールされてしまうのでした。クリックも何もいりません。ものすごく単純・・・。ちなみに、画像のウィンドウから完全にでてしまうと、スクロールされません。慣れるまでは反射的にスクロールバーをクリックしてしまいますが、慣れると楽です。 |
ベクタオブジェクトの挿入時、縦横を等しくしたい(四角形なら正方形に、円なら正円にetc..) |
ベクタオブジェクトの図形は、サイズ指定をして挿入や大きさ変更することはできません。なので、正方形や正円を入れたいときは、挿入時にそうしてやる必要があります。 挿入時にShiftキーを押しながらドラッグすることで、その結果を得ることができます。 |
ベクタオブジェクトの縦横比率を維持したまま大きさ変更したい |
図形の四隅をドラッグすると、ドラッグした部分に図形の隅が移動します。これで大きさ変更や縦横の比率の変更ができるのですが、あまりにするする動くため、正方形を正方形のまま、や正円を正円のまま、と、縦横の比率を維持したまま大きさを変更するのは困難です。 この場合、他のソフトでよくやるように、Shiftキーを押しながらのドラッグでは、大きさは変わらず、形がゆがんでしまいます(<例>四角形→平行四辺形に)。また、Ctrlキーを押しながらでは、また別の形にゆがんでしまいます(<例>四角形→台形に)。 ではどうすればよいのか? 普通にドラッグするのではなく、マウスの右ボタンをクリックしてドラッグする、がこの回答です。 これにより、縦横の比率を維持したまま、自由に大きさ変更することができます。 |
複数のベクタオブジェクトを一つのものとして扱いたい(Ver7のみ) |
複数のベクタオブジェクトを何度も移動する必要があるとき、いちいち選択していたのでは手間がかかって仕方がありません。また、せっかく位置あわせしたオブジェクトが何かの拍子にずれてしまったりしても、とてもいらいらします。 このようなときは、ベクタオブジェクトをグループ化して一つのもののように認識させると、たいへん便利です。 グループ化したいオブジェクトをすべて選択し、右クリックしてメニューからグループ化を選択すると、一つのものとして認識してくれるようになります。 |
グループ化したベクタオブジェクトのうち、一部のものを修正したい(Ver7のみ) |
上記の方法でグループ化したベクタオブジェクトは、一つのものとして認識されるようになります。つまりそれは、塗りつぶしや線の変更をしようとしても、一つのものとして認識してしまい、全体が同じ色になってしまうということです。また、グループ化した中にテキストが含まれていても、そのままではテキストの修正はできません。 しかし、いちいちグループ化を解除していたのでは面倒です。レイヤーパレットで変更したいオブジェクトを探し出せば、グループ化したまま単独でプロパティの変更を行うことができます。 レイヤーパレットを表示させると、一番左の列に「+」の印があるレイヤーがあります。この「+」をクリックして開くと、そのレイヤーにどのようなグループやオブジェクトが含まれているかが表示されます。これらの中で、さらに「+」があれば、それがグループ化されたオブジェクトです。さらに「+」をクリックして開き、中にあるオブジェクトを確認して右クリックし、メニューからしたいことを選んでください。 |